はじめに(PR*)
パーティションソフトウェアで、ブータブルUSBをパーティション分割してみました!
ブータブルUSBとは、イメージファイル等からPCを起動できるUSBです。例えば、普段Windowsで起動しているPCを、Linuxなどの他のシステムで起動できます。
PCの不具合でWindowsが起動しない場合や、バックアップ目的等でWindowsのシステムファイルを丸ごと複製したい場合に特に有用です。
ただし、ブータブルUSBは、通常のUSBメモリとして使用できなくなる問題がありました。
今回の記事は、システムのレスキュー・複製・通常のUSBメモリ、全ての機能一つに詰め込んでしまおう!という面白いチャレンジです。
このUSBが一つあれば、通常のUSBメモリの機能であるデータ管理、PCのレスキュー、PCのシステム複製が全部できてしまいます!
*本記事の執筆者はMiniTool Software Ltd.から本ソフトウエアPro版の提供を含む報酬を得ています。
ブータブルUSBの作成
VentoyのUSBメモリへのインストール
Download . Ventoy ダウンロードページにアクセスします。

ダウンロードしたら、ファイルを展開し、Ventoy2Disk.exeを実行します。
お好みで、Option → Partition Styleは、より新しい形式のGPTにしています。起動させたいPCがレガシBIOSの場合MBRにしてください。
重要:Option → Partition Configurationは、下記のようにPreserve some space at the end of the diskのチェックを入れています。こうすると、未割り当てのパーティションが作成されるため、NTFSやFAT32ファイルシステムのパーティションを追加することができます。その未割り当てのパーティションサイズはお好みで決定してください。Ventoy領域はブートしたいイメージファイルの総量で決まります。USBメモリの実質容量からVentoy領域の容量を差し引くと良いでしょう。筆者は3GB程度でよいと考えたため、32GBのUSBメモリは実質容量28~29GB程度ですので、そのうちVentoy領域に3GBを割り当て、残り約25〜26GBを未割り当て領域としました。
もし、Preserve some space at the end of the diskのチェックを入れずに、後でVentoy領域のパーティションを分割すると、USBブートを失敗する可能性があります。
VentoyのFile Systemはお好みでよいですが、筆者は4GB以上のファイルサイズを扱えるNTFSとしました。

さて、以上の設定が済めば下記のような画面になっているはずです。USBメモリにInstallしましょう。
重要:USBメモリが初期化されるため、大切なデータはあらかじめ退避させておく必要があります。

無事にインストールが完了すると、PCで、ボリュームラベルがVentoyとなったUSBメモリが見えるはずです!
SystemRescueのダウンロード
SystemRescue – Download ダウンロードページにアクセスします。

isoファイルをダウンロードしてください。
Ventoy領域に移動もしくはコピーしてください!これだけでUSBブートできるようになります。
Clonezillaのダウンロード
Clonezilla – Downloads ダウンロードページにアクセスします。

特にこだわりが無ければ、stableでよいでしょう。

file typeは必ずisoにして、ダウンロードします。
Ventoy領域に移動もしくはコピーしてください!これだけでUSBブートできるようになります。
パーティション分割
無料パーティション管理ソフト – MiniTool Partition Wizard 無料版をダウンロードしましょう。
続いてインストールしてください。途中で【デモ版】もしくは【無料版】を聞かれますが、無料版で十分です!
インストールが完了したら起動してください。下記のように、VentoyをインストールしたUSBメモリのパーティション構造が見えるはずです。

未割り当てパーティションを右クリックし、新規作成を選んでください。

とりあえずNTFSで作成します。

次に、作成したNTFSパーティションを右クリックし、分割を選択します。

パーティションを分割するサイズはお好みでよいです!

最後に、分割されたNTFSパーティションを右クリックし、フォーマットを選択します。

FAT32でフォーマットします。

完成です!VentoyによるマルチブータブルUSB+NTFSドライブ+FAT32ドライブを作成できました!

まとめ
実際にブータブルUSBでPCを起動した画面です!

今回はSystemRescueとClonezillaとしましたが、UbuntuやWindowsなども可能です!
パーティションを分ければデータ管理しやすく、ファイルシステムを使い分けできるのがメリットです。
MiniTool Partition Wizard:汎用性の高いパーティションマネージャー
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